愛犬との「しつけ」

愛犬と幸せな毎日を送るために

このページでは愛犬と幸せな毎日を送るために、プロのトレーナーさん協力のもと最低限のしつけについて説明しています。

【協力】北九州の犬のしつけ教室方教室ワンライフ 

はじめに

WanLife犬のしつけ方教室の家庭犬インストラクターの金川です。
北九州市を中心に家庭犬のしつけを専門として活動させていただいております。

犬を迎え入れてまず最初にしていかないといけないのがこの「しつけ」になります。
ただ、「しつけ」といっても何がしつけなのかわからない方も多いのではないかなと思います。
それ故に犬を迎え入れた最初に失敗してしまうケースも少なくありません。
せっかく与えられた命、奇跡的に助かった命、それを私たちのしつけ方の間違いで悲しい一生にする事だけは避けていきたいものです。
逆を言えば、正しい「しつけ」方している、正しい犬の知識を知ってる、事で避けられると信じています。皆様に正しい「しつけ」を知っていただきたいと思います。

しつけとは・・・

1.犬が幸せであり、最後まで大切にされること
2.飼い主が犬との生活を楽しんでいること
3.周囲の迷惑にならないこと

これは動物愛護管理法という法律で定められています。
飼い主はこの3つを守る責任があります。
そして、これができるようになるための必要なルール作りが「しつけ」になります。
また、犬について知る事も「しつけ」になり、「しつけ方」=「育て方」となります。

本当に正しい犬の育て方を知ってるでしょうか?

一般的に犬の育て方なんて習う事はありません。近所の方に聞いたり、なんとなく本を見た等いろいろありますが、正しい情報もあれば間違った情報もあります。
そして、飼い主さん次第では犬は良い犬にもなるし、悪い犬にもなってしまうのです。

犬のしつけ方・犬についての考え方は昔とは大きく変わっています。

例えば、

ご飯は、
人間がご飯が終わった後であげましょう
朝晩決まった時間にあげましょう

これは正しいでしょうか?
実は問題になるケースもとても多いのです。
犬によっては、時間やパターンを決めてしまう事でそれを予測する子もいます。

そうすると、その時間になると吠えだす、飼い主がドッグフードのおいてる場所に行こうとすると興奮しだして吠えだすといった犬が出てきます。
吠える事自体は犬にとって当然の事ですが、この場合は、私たち人間が犬に過剰に吠えるように「しつけ」てしまってるかもしれません。
ご飯は、朝昼晩関係なく、あげられるときにあげる。
1日の必要量のフードを3~5回にわけることで1日の楽しみも増えますし、時間もいつもらえるかわからないので飼い主に任せるようになります。
また、ご飯を与えるのは飼い主と犬との大切な関係作りの場でもあります。
1日1回より、5回あった方が関係作りも早いです。

また、ご飯を器であげる というのもあくまでひとつの方法です。
特に最初に迎え入れた子は人間を信用していないケースも少なくありません。
その場合は、手からあげると良いです。人間を、人間の手を、信用してくれるのが早くなります。
手でご飯をあげる事で悪くなる事は何もありません。
もちろん、器であげても良いですが、器であげると
器を守る子になったり、
器を持ってる時の飼い主さんのいう事しか聞かない
なんてことはありませんか?

昔と今のしつけの考え方変わってますよね?
そして、飼い主さんが変わるだけで犬も変わるのです。
ご飯のあげ方だけでもいろんな問題を予防でき、犬との信頼関係も早く構築しやすくなります。

①まずは手のひらに乗せて与える
②手に握りこんで少しづつ与える
③与えながら、触る
④触りながら与える

フードを手であげる1

フードを手であげる2

フードを手であげる4

※攻撃性のある犬、触れない犬にはしないでください。必ず専門の方にご相談ください。

飼い主と愛犬のおうちでのルール

では、WanLife犬のしつけ方教室でのおうちでのルール作りをいくつか紹介します。

1、部屋の中で自由にさせるのは最初は30分~1時間と決めておきましょう。
(目を離さないで100%その子の相手ができる時間だけ)

2、ケージ(キャリーケース)を必ず用意しましょう。
その子だけの休憩できる場所を提供しましょう。

3、トイレの場所を用意しましょう。

おうちではこの3つのスペースを必ず用意しましょう。
いつでもケージに入ってくれるようになり、トイレの失敗やイタズラがなくなったら自由な時間や移動できるスペースを増やしていきましょう。
ルールが守れなかったらこの時間やスペースは減らします。

ケージのイメージをよくするためにケージに入ったらフードを与えましょう。
すぐ出てきてもまたケージの中にフードを入れてそれを繰り返します。
そうすると、ケージの中のほうが良い事があると覚えてケージに入るようになっていきます。

また、ケージの中でおもちゃを与えましょう。おもちゃはたくさん用意してください。
犬は噛むことが大好きです。噛んでよいものがないと、家の中のものを噛むようになります。
あらかじめ噛んでよいもの、噛んで遊ぶ場所をこちらが決めて与えておきましょう。
毎日、もしくは午前午後でおもちゃを入れ替えて新鮮さや楽しみを与えてください。
自由にしてる時に一人遊びはさせないようにしましょう。
ケージの中だけの一人遊びと覚えさせていきましょう。
犬のスペース管理

お散歩は必ず行きましょう。
小型犬でも大型犬でも同じです。1日合計50分以上は行くようにしましょう。
1日1回50分よりも、1日2回25分ずつのほうがよいです。
時間よりも散歩に行く機会を増やしてあげましょう。

そして、しっかりと健康管理をしていきましょう。
かかりつけの病院をつくりましょう。
毎年必要な予防として、
フィラリア・ノミダニ予防、狂犬病予防、ワクチンがあります。
また、健康診断なども定期的にすることをお勧めします。

しつけの基本として、
普段からブラッシングや足ふき、耳やお尻まわりのチェックは習慣となるようにこまめにしていきましょう。
無理やりではなく、フードを与えながら犬を安心させて楽しい時間に変えていきます。
また長い時間はしないようにしましょう。最初は数秒で終わるようにします。
犬は飼い主を信頼して安心すれば、自然とフードなんていらなくなります。

触れる事、触られることが好きになる事で飼い主も犬もより幸せになります。

愛犬との信頼関係をつくるためのしつけ

おすわりやお手、待てができることがしつけではありません。
おすわりを教えるより、ブラシが好きになるように教えたほうがいいかもしれません。
もちろんおすわりができたほうが良いですが、それにこだわる必要はありません。
生活する上で必要な事を教える事が大事だと思います。

飼い主さんはお散歩はもちろん、ご飯やトイレのお世話、ブラシや健康チェック等、愛犬が嫌がる事も時にはしていかなければなりません。
しかし、飼い主との信頼関係を作り、触る練習をする事で、好きにさせる事も可能です。
そのためには飼い主さんは愛犬をコントロールすることが必要になってきます。

当しつけ方教室では、手で愛犬をコントロールしていきます。
下記のようにやると愛犬もトレーニングを楽しんでやってくれることでしょう!

手にタッチ(ハンドターゲット)

①手にフードをもち、犬の鼻先にもっていきます
最初はフードを見せてもOKですが、手にくるようになったら手をグーにして見せないようにしましょう。

②犬が人の手に鼻をつけたら(鼻タッチ)→褒めて→ご褒美

③今度は犬の鼻先から10cmほど放してやってみましょう。
犬が自分から人の手に鼻をつけにきたら→褒めて→ご褒美

④どんどん距離を離していきましょう。
慣れてきたらフードを持たずにしましょう。
そして、手にタッチができたら、褒めて→ご褒美を取り出して上げましょう!

手にタッチ1

手にタッチ2

手にタッチ3

手にタッチ4

手を飼い主の足元に持っていけば、「おいで」ができるようになります。

おいで1

おいで2